• スプリントを240億ドルと評価する場合、1株当たり約6.10ドル相当
  • 合併条件案に関するブルームバーグの報道後、スプリント株は大幅安
Billionaire Masayoshi Son, chairman and chief executive officer of SoftBank Group Corp.
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

米携帯電話事業者のTモバイルUSと親会社は、スプリントの価値を約240億ドル(約2兆6200億円)に評価する統合に向けて前進している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

関係者によれば、協議中の条件では、ドイツテレコムの合併新会社に対する持ち分は42%で、同社は69%の議決権を得る。関係者は協議が部外秘だとして匿名を条件に明らかにした。

スプリントを240億ドルと評価する場合、1株当たり約6.10ドル相当となる。スプリント株主は合併新会社の株式を一定の比率で受け取るため、1株当たりの価値は株価変動に左右される。CNBCは27日遅く、1株当たりの価値は同日終値と同じ約6.50ドルとなる可能性があると報じた。合併条件を巡る臆測が広がる中、スプリント株は同日遅くに一時5.56ドルまで下落した後、6ドルに回復した。

合併協議は約5カ月前に新会社の支配権構成を巡る対立で決裂していたが、ここ数週間に再開された。ただ、最近の交渉も物別れに終わる可能性はまだある。スプリントは協議についてコメントを控えた。Tモバイルに取材を試みたが、現時点で返答はない。

原題:T-Mobile Is Said to Move Toward Sprint Merger at $24 Billion (3)(抜粋)