世界の核軍縮について話し合うNPT=核拡散防止条約の再検討に向けた準備会合では、先の南北首脳会談で朝鮮半島の非核化の目標が掲げられたことを各国が評価する一方で、日本やイギリスなどは北朝鮮が具体的な行動をとらない限り制裁と圧力を維持すべきだと、改めて慎重な姿勢を示しました。

ジュネーブの国連ヨーロッパ本部で開かれているNPTの準備会合では、30日、各国から先週行われた南北首脳会談をめぐる発言が相次ぎました。

このうち韓国の代表は「南北の首脳が核のない朝鮮半島の実現という目標を掲げたことは大きく、これまでにない大きな一歩だ」と成果を強調しました。

これに対して、イギリスの代表が「北朝鮮が言葉に見合った行動をとらない限り、制裁は科し続けるべきだ」とくぎを刺したほか、日本の北野大使も「圧力を緩めるタイミングを誤ってはならない」と述べ、北朝鮮が具体的な行動をとらない限り、最大限の圧力を維持すべきだと改めて慎重な姿勢を示しました。

また、アメリカのウッド軍縮大使はNHKのインタビューに応じ、NPTから一方的に脱退を表明している北朝鮮について、「北朝鮮はまずNPTに復帰する意思を早期に示すべきだ」と述べ、具体的な行動としてNPTへの早期復帰を強く求めました。

外交筋によりますと、NPTでは北朝鮮が核保有国として認められていないことから、復帰の意思を示した場合にはいったんオブザーバーとしての地位を認める可能性が、各国の間で議論されているということです。