• サボナ氏は約四半世紀前のチャンピ政権で閣僚経験がある
  • 過去にユーロ圏におけるドイツの指導的役割を批判した

次期首相の人選が進むイタリアで、経済財務相の最有力候補としてエコノミストで企業幹部のパオロ・サボナ氏(81)が浮上している。関係者が明らかにした。同氏はイタリア政府に対し、ユーロ離脱に備えた計画の策定を繰り返し呼び掛けてきた。

パオロ・サボナ氏
フォトグラファー:Simon Dawson / Bloomberg

サボナ氏は約四半世紀前のチャンピ政権で閣僚経験がある。反エスタブリッシュメント(既存勢力)政党「五つ星運動」と反移民政党「同盟」の関係者2人が非公開情報であることを理由に匿名で明らかにしたところでは、両党が選んだ経済財務相候補はサボナ氏だという。

サボナ氏はイタリアの週刊誌「ヴィータ」との2015年7月のインタビューで、ドイツは「欧州の指導的な国」の役割を演じ、それを「再確認するためにギリシャを使っている」と批判した。同氏はまた、ユーロ離脱に備えて政府はプランBを用意する必要があると訴えた。同氏はユーロ圏から離脱すべきだとまでは主張していない。

原題:Economist Urging Euro-Exit Plan B Tipped as Italy Finance Chief(抜粋)