• TUC、マンチェスターでの年次会合で動議採決
  • 野党・労働党のコービン党首に圧力、2週間以内に党会合開催へ

英国の労働組合は、メイ首相が欧州連合(EU)と結ぶ離脱合意が労働者の要求を満たさない場合には、国民投票のやり直しを柱とする反対運動を起こすことを採決で決定した。

労働組合の連合体である英労働組合会議 (TUC)は10日、マンチェスターで年次会合を開き、この動議を圧倒的多数で支持。現在の保守党政権は「庶民にとって有効な離脱合意を実現する能力」がなく、EU離脱を巡る衝突を不可避にしているとTUCは動議で批判した。

TUCのジェレミー・オグレイディ書記長は演説で、「労働者を第一に考えない合意を結び、総選挙も実施しないのであれば、反対運動に全力を投じ、合意条件を国民投票にかけることを要求する」と言明。「われわれの将来に関わることだ。国民に発言権がなければならない」と続けた。

野党・労働党のコービン党首には、再度の国民投票実施を支持するよう圧力が増す。労働党は2週間以内に党会合を開く予定。

原題:Labor Unions Back Second Referendum If Brexit Deal Unacceptable(抜粋)