[ロンドン/ダブリン 10日 ロイター] – 北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)は、メイ英首相が欧州連合(EU)首脳会議で、譲れない一線を越えた離脱合意を取り交わせば、月内の予算案採決で反対票を投じる可能性がある。BBCとスカイニュースが10日伝えた。

DUPは保守党政権に閣外協力している。報道によると、合意が北アイルランドと他の英地域間に新たな国境を設ける内容になれば、DUPは29日の予算案採決で反対票を投じる可能性があるという。

DUP関係筋は「英国内の他地域と異なる扱いは受け入れられない」と話した。

フォスター党首は、越えてはいけない一線は1つしかないとし、「英国内市場で関税や規制上の障壁につながる恐れのある」方策を支持しない考えを示した。

英国内での北アイルランド地域の地位を後退させる合意内容は受け入れないとし、こうした合意で「将来世代に負担を負わせない」と言明した。