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日銀総裁が示唆する出口の兆候、サウジ報復へ、中国は通貨リスクに
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マティス長官が辞任計画か、トランプ氏FRBに干渉せず
異例の金融緩和にもいつか終わりが来ます。2019年度ごろに出口を検討し議論しているということは間違いないと、日本銀行の黒田総裁が述べて金融市場が大きく反応したのは今年3月。それ以降は出口について口が重かった総裁は、インドネシアのバリ島で考えるところをブルームバーグに話しました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
最初の兆候
日銀の黒田総裁は金融緩和からの出口戦略の開始を知らせる準備が整った際は、金利目標の変更という形で明らかになるだろうと語った。一方、今のところ現行の低金利政策を継続するとも強調した。金利変更が出口戦略の開始の明確な合図になるとする黒田総裁の意図を確認する追加質問に対しては「その通りだ」と話した。
報復の誓い
サウジアラビアは反体制派ジャーナリスト失踪に絡んで懲罰的措置を受けた場合は、世界経済に対する自国の影響力を行使して報復すると示唆した。この問題にサウジ当局が関係している場合は「厳罰」を辞さないと表明したトランプ米大統領に反発した。サウジ外務省は「わが国に対する措置には、それ以上に強い措置をもって対抗することを強調したい」との声明を発表。「サウジ経済には世界経済に影響を及ぼすだけの重大な役割がある」と主張した。
備えあり
中国人民銀行(中央銀行)は通貨政策において、最悪のシナリオを含む広範なリスクを検討していると易綱総裁が述べた。米国との通商摩擦が激化する中、中国人民元は心理的な節目である1ドル=7元に接近している。易総裁はブルームバーグとの単独インタビューで、人民元は「合理的かつ均衡の取れた水準」にあるとの認識を示した。米財務省は半期に一度の為替報告書を近く公表する。
暴走のブレーキ役
トランプ米大統領はマティス国防長官が政権を離れることを計画している可能性があるとの見方を示唆した上で、同長官を「民主党員のようだ」と評した。CBSの番組「60ミニッツ」でのインタビュー抜粋によれば、トランプ氏は「彼は去るかもしれない。ある時点で、皆離れる。人は去る。それがワシントンだ」と述べた。
意見述べただけ
トランプ米大統領がパウエル議長率いる連邦準備制度理事会(FRB)を「正気を失った」との表現で非難したことについて、米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は、大統領は金利上昇で経済が妨げられることを懸念しているが、FRBの独立性に干渉する試みではないと説明した。クドロー氏はFOXニュースで、「大統領が心配しているのは金融当局の行動ペースが速過ぎる可能性であり、そうなれば回復の障害になりかねないことだ」と続けた。
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