• 英首相への批判強まる、規則違反は必要と伊財務相
  • ネットフリックス起債、サウジ記者殺害で隠蔽工作、中米支援停止

サウジアラビア出身のジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が殺害された事件を受けて、同国で開催される投資会議への参加を見送る企業幹部が相次いでいます。関係者によれば、ソフトバンクグループのマルセロ・クラウレ最高執行責任者(COO)が主催者側に欠席に意向を伝えたほか、同社傘下の英アームのサイモン・シガース最高経営責任者(CEO)も出席を見送る予定。ソフトバンクの孫正義会長兼社長はまだ出欠を明らかにしておらず、動向が注目されています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

問われる指導力

英国の欧州連合(EU)離脱を巡ってメイ英首相への批判が強まっている。離脱交渉での合意に向けて、首相はEUに一段と譲歩する必要があるが、それにより保守党内のEU懐疑派から批判を浴びている。スカイニュースは、保守党の「中道派」議員が保守党議員委員会のグラハム・ブレイディ委員長にメイ首相に対する不信任を表明する書簡を送付したと報じた。

規則違反は「必要」

イタリアのポピュリスト政権は、財政赤字が現在計画されている以上に拡大することはないと約束するとともに、予算を巡る溝を埋めるための対話をEUに呼び掛けた。欧州委員会宛ての書簡でトリア財務相は、国内総生産(GDP)の2.4%という2019年の赤字目標を超えないように措置を取る用意があると表明。支出計画がEU規則に反していることを認識しているとした上で、EU当局者らとの「建設的な」協議を望むと訴えた。書簡で財務相は、支出拡大は「難しいが必要だ」と説明。弱い成長と「イタリア社会の最貧層が直面している困難な経済状況」を根拠に挙げた。

ジャンク債起債

オンライン動画配信サービスの米ネットフリックスが、新番組向け資金調達のため再びジャンク(投機的等級)債市場で起債する。起債は20億ドル(約2260億円)相当で、ドル建てとユーロ建てで実施される。ネットフリックスは発表資料で調達資金について、新コンテンツの取得継続などに充てると説明した。今回の起債により、同社の債務は初めて100億ドルを超えることになる。

関係維持を望む

クシュナー米大統領上級顧問は、ジャマル・カショギ氏が殺害された事件を巡りホワイトハウスは引き続き事実確認を行っていると述べ、米国とサウジの関係維持を望んでいると表明した。一方CNNは、カショギ氏が殺害された当日、事件に関与したとみられる1人がカショギ氏の衣服を着用している姿がイスタンブール周辺の監視カメラに映っていたと、トルコ当局幹部の話として報じた。隠蔽(いんぺい)工作の一環とみられる。

支援打ち切り

トランプ米大統領は、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルへの援助打ち切り、もしくは大幅削減を表明。大統領はツイッターで、これら3カ国は「国民の流出、そして米国への不法流入を食い止めるという責務を果たすことができなかった」と指摘した。

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