ジェンツーペンギンの雄の親鳥と足元にいるひな鳥(シー・ライフ・シドニー水族館運営会社提供)

【シドニー時事】オーストラリアの「シー・ライフ・シドニー水族館」で、ジェンツーペンギンの雄同士のペアが温めていた卵からひな鳥が生まれたと、水族館の運営会社が26日発表した。

発表によると、水族館が飼育しているこの2羽のペンギンは今年の繁殖期を前に、一緒に歩いたり、泳いだりするなど強い絆を育んだ後、小石を集めて巣作りを始めた。そこで偽物の卵を与えたところ「高い抱卵能力を示した」ことから、本物の卵に差し替えた。

ひな鳥は19日に誕生し、体重は91グラムだった。報道によると、ドイツのベルリンや米ニューヨークの動物園で雄のペンギンのペアが卵を温めてひな鳥が生まれた例がある。ジェンツーペンギンは通常、雄と雌が交代で卵を温める。今回のペアは卵を温めている段階から話題となっていた。