• アップル決算で株価下落、米中通商協議「順調」、ポンド上昇
  • ゴールドマンバンカー起訴、パナソニック津賀社長インタビュー

アップルの決算では焦点となっていたホリデー商戦を含む10-12月の販売見通しで、市場予想より弱気のデータが示されました。日本企業も多く名を連ねる同社製品の部品供給メーカーの株価は発表後に軒並み下落しました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

アイフォーン苦戦か

アップルは通常取引終了後に決算を発表。10-12月売上高は890億-930億ドルとの見通しを示した。市場予想は927.4億ドルだった。株価は時間外で下落。7-9月期の1株利益は2.91ドルと、市場予想(2.78ドル)を上回り、収入も予想を上回った。ただ「iPhone(アイフォーン)」販売台数は4690万台で、市場予想(4840万台)に届かなかった。

「順調に進展」

トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席と貿易や北朝鮮について生産的な協議を行ったと明らかにした。大統領は「協議は順調に進展している」とし、「北朝鮮についても良い話し合いができた!」とツイート。一方、習主席が今月予定されるトランプ氏との会談に前向きだと述べたと、中国中央テレビ局は報じた。こうした中、米半導体大手マイクロンの企業機密を不正入手する共謀に関与したとして、米当局は中国の国有企業を訴追。カリフォルニア州の連邦地裁に提出された文書で明らかになった。

利上げペースアップか

イングランド銀行(英中央銀行)は今後数年にこれまでの想定よりも速いペースの利上げが必要になる可能性を示唆した。カーニー総裁率いる金融政策委員会は、景気が従来見通しより早期に過熱し始める可能性を指摘。インフレ率は向こう2年にわたり中銀目標の2%を上回って推移すると予想した。ポンドは大幅に上昇。

起訴

ゴールドマン・サックス・グループの元バンカー2人が、マレーシアの政府系投資会社1MDBを舞台に起きた巨額不正事件を巡り起訴された。シニアバンカーだったティム・ライスナー被告は資金洗浄の共謀などで有罪を認め、同氏のアシスタントだった人物も逮捕された。関係者によると、ゴールドマンはアジア投資銀行業の元共同責任者アンドレア・ベラ氏を休職扱いとした。

地獄からの脱出

パナソニックと米テスラが共同運営するネバダ州のリチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」は、早期に黒字化する見通しだ。足元でテスラの車両生産ピッチが上がり、パナソニック側の電池生産も軌道に乗った。パナソニックの津賀一宏社長は「この9カ月くらい、彼らも地獄を見たし、われわれも地獄を見た」と、インタビューで述べた。

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