• 「同等性」に基づく市場アクセスの暫定合意をタイムズ紙が報道
  • 報道内容は根拠がないと当局者ら、バルニエ氏も「誤解生む」と苦言

英国が欧州連合(EU)を離脱した後も英銀にEU単一市場へのアクセスを認める内容の合意が成立したとの英紙タイムズの報道を、英国とEUの当局者が1日打ち消した。

EUのバルニエ首席交渉官は同日のツイートで、EUは英国と「規制について緊密な対話をする用意がある」としながらも、報道に関しては「誤解を生む記事」だと苦言を呈した。

英当局者3人も同報道について、事実無根だと表現。EU当局者1人は英国を拠点とする銀行にEU市場アクセスを保証する合意は何も成立していないと言明した。

英政府は電子メールで、「金融サービスについて新たな取り決めに合意する方向で前進しているが、交渉は現在進行中で、全ての点で合意するまでは合意したことにはならない」とコメントした。

タイムズ紙の報道を受けて英銀株は朝方の取引で上昇。バークレイズは一時3.4%高となっていた。ポンドは上昇率が1%以上に達した。

10月31日には英国のラーブEU離脱担当相が11月21日までに合意が成立する見通しを示唆し、EU側も楽観的な発言をしていた。

ただ、タイムズ紙が報じた合意が実現したとしても、英国を拠点とする銀行にとって欧州市場へのアクセスは離脱前と同じではない。同紙は英銀のEU市場アクセスがいわゆる「同等性評価」に基づくと報じた。これはEUがEU外企業に域内でのサービス販売を認めるための手段で、EUはかねてからこの制度の活用を英国に提案、英国側は不満を示してきた。

原題:U.K. Banks to Get EU Market Access After Brexit, Times Reports(抜粋)
U.K., EU Officials Push Back Against Brexit Bank Deal Report
U.K., EU Officials Push Back Against Brexit Bank Deal Report (1)