[ブリュッセル 9日 ロイター] – 関係筋2人が9日明らかにしたところによると、欧州連合(EU)規制当局は武田薬品工業(4502.T)が620億ドルでアイルランド製薬大手シャイアー(SHP.L)を買収する計画を承認する見込みだ。

武田の潰瘍性大腸炎治療剤「エンティビオ(日本ではエンタイビオ)」とシャイアーの新薬SHP647が競合するとのEU当局の指摘を受け、武田は10月、SHP647の売却などを提案していた。EU当局は今月20日までに判断を示す予定。

武田はコメントを差し控えた。シャイアーからのコメントは得られていない。武田のクリストフ・ウェバー社長は今月5日、買収計画について一部株主からは懸念の声が聞かれるが、投資家の支持は得られると確信しているとの考えを示した。