水産資源管理の強化や養殖業への企業参入促進を柱とする水産改革法案が29日、衆院本会議で賛成多数で可決された。野党は漁業者への説明不足や審議期間の短さから「拙速」と批判している。

漁業制度、70年ぶり改革=船ごとに漁獲枠-政府・与党

 法案は16日に衆院で審議入り。野党は与党の強引な国会運営を理由に欠席するなど対決姿勢を強めており、与党は当初提案していた27日の採決を見送った。28日の委員会でも無所属の会の金子恵美氏が「法案の中身があいまいで、現場の人に届いていない」と批判。吉川貴盛農林水産相は漁業者への説明会を開催したとして、これに反論した。