Shawn Donnan

ライトハイザ-米通商代表部(USTR)代表は華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)幹部が米国の対イラン制裁に違反した容疑について、中国との通商協議とは別の問題であると述べた。その上で、中国企業一般について刑事責任を問うケースが今後生じる公算は大きいと警告した。

  ライトハイザー代表はCBSの番組で9日語った。同代表はまた、関税を巡る米中間の休戦期間を現在の90日間から延長する可能性を否定した。

ライトハイザーUSTR代表写真:Andrew Harrer / Bloomberg

  同代表は3月1日が「厳格な期限」だと考えているとし、中国が意義のある構造改革や米国製品への市場開放を進めない限り、2000億ドル(約22兆5000億円)相当の中国製品への関税を10%から25%に引き上げると警告した。

  華為の孟晩舟最高財務責任者(CFO)が1日にカナダで逮捕され、米国が引き渡しを求めている問題については、「この問題を巡る中国の見方を理解できるが、これは刑事事件だ。私が取り組んでいることと完全に切り離されている」と述べた。

  同代表はその上で、中国の知的財産権侵害や制裁違反などに対する取り締まりが拡大しており、中国企業に対する刑事事件が今後も出てくる可能性は高いと指摘した。

原題:Trump Trade Rep Tries to Insulate China Talks From Huawei Case(抜粋)