シンクタンク「国際危機グループ(ICG)」は、元カナダ外交官の同社職員が中国で拘束されたとの報道を確認しているところだと明らかにした。

マイケル・コブリグ氏Source: International Crisis Group

  ICGはマイケル・コブリグ氏が拘束されているとの報道は認識していると発表した。ICGのウェブサイトに掲載されているコブリグ氏の履歴によると、これまでにカナダの外交官として北京や香港、ニューヨークの国連本部に勤務した経験があり、ICGには昨年入社した。同氏の拘束については、ロイターが匿名の関係者2人の話として伝えていた。

  ICGは「コブリグ氏の所在に関する追加情報の確保と、速やかかつ安全な解放を実現させるため、あらゆる可能な手段を尽くしている」と声明を発表。広報担当者はそれ以上のコメントを控えた。

  カナダでは米国の要請に基づき1日に逮捕された華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)の保釈請求を巡り、公聴会で審問が続いている。カナダのトルドー政権はこの件から距離を置き、同国の司法制度は独立しており、いかなる政治的な関与もなかったと主張している。カナダ外務省の報道官は今のところコメントを出していない。

原題:Canadian Ex-Diplomat Reported Detained in China, Think Tank Says(抜粋)