• 10年先延ばしで2035年とする計画、代わって業界標準の形成に注力
  • ホワイトハウス当局者は中国側に「構造改革」を呼び掛け
Workers assemble a vehicle at a prototype center in Guangzhou, China. Photographer: Giulia Marchi/Bloomberg

中国は最先端テクノロジー分野で世界首位を目指す戦略の一部目標を先送りする計画を検討している。金融市場を揺さぶった対米通商対立の緩和を目指す構えだ。

  事情に詳しい関係者2人が匿名を条件に語ったところによれば、中国政府は「中国製造2025」と称した戦略の一部について、達成目標を10年延期し、2035年をめどとする可能性がある。ロボット工学や航空宇宙、再生可能エネルギーなどの分野での前進を目指す同戦略をトランプ米政権は対中貿易戦争で主な標的の1つとしている。

  トランプ政権当局者は12日、中国政府には貿易戦争を終結させるため一層の行動が必要との認識を示した。ロス商務長官とマルパス財務次官(国際問題担当)は中国政府に対し、貿易不均衡是正と外国企業への市場開放の日程や期限、強制力ある行動について合意を呼び掛けた。

  ロス長官はCNBCテレビで、「中国との貿易協定を締結した場合に目にするのは、検証プロセスや執行メカニズムの存在だ」と述べ、 「少なくともわれわれの最終目的を達成するために時間の経過とともに必要となる幾つかのかなり根本的な構造改革について協議している」と語った。

  中国政府は中国製造2025の修正について最終決定を下しておらず、トランプ政権に修正案について伝えたのかどうかは不明だと関係者は述べた。

  ハセット米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長は12日にブルームバーグに対し、ムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表部(USTR)代表が関税措置の一層のエスカレートを回避するため来年3月1日までに合意をまとめる方向で中国と協議していると述べた。同委員長は、「大きく前進しているが、どこで決着するか成り行きを見守る必要がある」と語った。

  米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は12日、中国の戦略修正を他社に先駆けて報じ、同国が外国企業への市場開放も計画していると伝えた。米中貿易協議の見通し改善を背景に12日の株式相場は世界的に上昇し、米国株はWSJ紙の報道を受けて値上がりした。
  
原題:China Is Said to Slow Tech Ambitions as U.S. Signals Skepticism(抜粋)