【モスクワ時事】ロシアのペスコフ大統領報道官は21日、日本との平和条約締結交渉について、「われわれはできる限りのことをするが、平和条約問題に関する決定をすぐに下すのは不可能だ」と語り、大筋合意を急ぐ日本をけん制した。インタファクス通信が報じた。

第2次大戦の結果認めよ=「北方領土」名称にも反発-ロ外相

 安倍晋三首相は6月に大阪市で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせてロシアのプーチン大統領が来日した際に、平和条約締結で大筋合意に達するのを目指しているとされる。
 ペスコフ氏は北方領土の引き渡しに関し、「今のところ誰も公式には何も提案していない」と語り、1956年の日ソ共同宣言で明記されている2島の引き渡しを含めて日本側から提案はないとの認識を示した。(2019/01/21-20:31)