東京や大阪の製薬会社などに青酸カリとみられる粉末と脅迫文が相次いで送りつけられた事件で、新たに朝日新聞東京本社にも同様の封筒が届いていたことがわかりました。不審な封筒が届いたのはこれで14社に上り、警視庁などは同一犯による犯行とみて捜査しています。

今月25日、東京と大阪の製薬会社、札幌市の食品会社、毎日新聞東京本社の、合わせて13社に白い粉末と脅迫文が入った封筒が相次いで郵送で送りつけられました。

警察によりますと、一部の粉末は青酸カリと確認されたほか、ほかのものも簡易鑑定の結果、青酸カリとみられるということです。

その後の警視庁の調べで、新たに朝日新聞東京本社にも白い粉末と脅迫文が入った封筒が届いていたことがわかりました。

今月25日に郵送で届き、脅迫文には「青酸カリが入った偽の薬を流通させる。3500万ウォンをビットコインで払わないと悲劇が起きる」などと、これまでと同じような内容が書かれていたということです。

封筒を選別する担当者がインフルエンザで作業ができず、28日確認し、警視庁に届け出たということです。

警視庁は新たに届いた粉末も青酸カリの可能性があるとみて鑑定する方針です。

不審な封筒が届いたのはこれで14社に上り、警視庁などは脅迫文の内容などから同一犯による犯行とみて恐喝未遂の疑いで捜査しています。