【ボゴタ時事】ベネズエラの独裁的な反米左派のマドゥロ大統領は21日、コロンビアとの国境全面閉鎖を検討中だと明らかにした。コロンビアは、マドゥロ氏と敵対するグアイド国会議長を支援している。

 コロンビア北部の国境都市ククタには、グアイド氏の要請を受けた米国などが大量の人道支援物資を集積。人道支援に乗じた米軍介入を警戒するマドゥロ氏は「人道危機は存在しない」と主張し、搬入を拒んでいる。

21日、コロンビア北部の国境都市ククタに集積された、ベネズエラ向けの人道支援物資(AFP時事)

 マドゥロ氏は軍幹部を前に「国境で暴力沙汰が起きれば、それはドゥケ(コロンビア大統領)のせいだ」と強調。コロンビアや米国をけん制した。

 マドゥロ氏はさらに、コロンビアと同様にグアイド氏を承認し、人道支援物資を用意しているブラジルとの国境閉鎖を命じた。(2019/02/22-09:59)