【ロンドン時事】メイ英首相は4日、2016年の国民投票で欧州連合(EU)離脱票が多数を占めた地域などに対する16億ポンド(約2360億円)の「バラマキ政策」を発表した。これら地域選出で政府の離脱案に反対している最大野党・労働党の議員を懐柔し、修正離脱案の議会承認を実現させるのが狙いだ。

 「力強いまちづくり基金」を設け、労働党が牙城とするイングランド北部などに雇用創出や経済活性化資金を重点配分する。首相は英紙への寄稿で「労働者階級の生活は政治家の理解よりはるかに苦しい。だから16億ポンドの基金を始める」と主張した。(2019/03/04-21:34)