トランプ米大統領(写真上)とモラー特別検察官(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米政権のロシア疑惑をめぐり、バー司法長官は22日、モラー特別検察官から捜査報告書を受け取ったことを明らかにした。1年10カ月に及んだモラー氏の捜査は終結した。今後明らかにされる内容次第では、トランプ大統領の命運を左右する可能性があり、政権は重要な局面を迎えた。

 報告書は機密文書として提出された。バー長官は早ければ23日にも議会に概要を通知し、一部を公表する方針を表明。公表の範囲に関しては「法に照らして判断する」と述べるにとどめた。また、モラー氏の捜査をめぐって司法省が「著しく不適切」と判断した事例は、これまでになかったという。