中国成長率、6.4%=横ばいに転じる-1~3月期

 【北京時事】中国国家統計局が17日発表した1~3月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比6.4%増加した。成長率は前期(6.4%)と同じで、今年の政府目標(6~6.5%)の範囲内。3四半期続いた減速から横ばいに転じた。

 政府はインフラ投資の拡大に加え、大型減税などの景気対策を急いでいる。一方、景気に影響を及ぼしている米中貿易摩擦は長期化しており、景気が再び加速すると判断するのは時期尚早だ。

 国家統計局の毛盛勇報道官は「プラスの要素が徐々に増えている」と指摘。一方で「経済の下押し圧力は残っている」との警戒感も示した。