【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は17日、全国12地区の連銀景況報告(ベージュブック)を発表した。景気は「わずかから緩やか」に拡大したとの認識を改めて示しつつも、一部では強まっていると指摘。減速の一服を受けた底堅さを示唆する内容となった。

 製造業の活動は「好調」と報告され、企業などの資金需要が伸びていると判断された。セントルイス、フィラデルフィア連銀は「前回(報告時点)から経済活動が幾分改善した」と評価した。弱さが目立っていた住宅販売は、大半の地区で「より強い」とされた。

 雇用も増加し、賃金上昇圧力につながっていると分析した。物価は「控えめに上昇した」としつつ、インフレ加速への言及はなかった。