立憲民主党の枝野幸男代表と無所属の野田佳彦前首相が18日夜、東京都内で会談した。野田氏はこれまで野党第1党の立憲を率いる枝野氏に野党第2党の国民民主党などとの結集を呼びかけており、夏の参院選に向けた野党連携のあり方について意見を交わしたとみられる。
両氏は約2時間会談し、立憲の衆院会派に所属する無所属の中村喜四郎元建設相も同席した。
国民と自由党が今月末を期限に合流協議を進めているのに対し、野田氏は11日の記者会見で、「大きな絵は第1党と第2党の党首で共有し、物事を進めることが一番大事。第1党が『みんなで力を合わせて自民党を倒していきましょう』というスタンスになっていかなければいけない」と述べ、枝野氏が野党結集に向けて動くことが重要との考えを示していた。
野田氏は会談でこうした考えを改めて伝えたとみられる。ただ、会談後も枝野氏は野党再編に否定的な姿勢を崩していない。
野田氏は民進党分裂後、無所属のまま立憲と国民の結節点を担うとして、1月には衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」(社保)を立ち上げた。
今月7日投開票の統一地方選前半戦で旧民主党勢力の議席が伸びなかったことなどから、水面下での調整に乗り出した。10日に国民の平野博文幹事長と会談。11日には自由の小沢一郎代表とも会談し、野党の連携に努めるよう枝野氏に働きかける考えを示していた。