【ベルリン時事】ギリシャ議会は17日、第2次世界大戦中にナチス・ドイツに占領された際の戦争賠償金を、ドイツ政府に求めることを可決した。これを受けギリシャ政府は外交文書を独政府に送付する。賠償問題はこれまでもたびたび持ち上がっていたが、正式な請求手続きは初とみられる。

 ロイター通信によると、今回の議決では請求額は言及されていないが、ギリシャ議会の専門委員会は2016年、被害額は現在の価値に換算すると3000億ユーロ(約38兆円)超に上るとの試算を発表していた。