25日、ロシア極東ウラジオストクの極東連邦大学で、会談会場に向かうプーチン大統領(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(中央左)(ロイター時事)

 【ウラジオストク時事】ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は25日、極東ウラジオストクのルースキー島にある極東連邦大学で初の首脳会談を行った。非核化問題や両国関係の発展が主な議題で、北朝鮮の非核化実現まで制裁は解除しない姿勢を堅持するトランプ米政権に向け、双方がどのようなメッセージを打ち出すかが注目される。

 プーチン氏は会談冒頭、正恩氏の訪ロは「朝鮮半島問題の解決に資する」と表明。米朝関係正常化に向けた正恩氏の努力に歓迎の意を示した。これに対し、正恩氏は「極めて意味ある対話になると考える」と述べた。

 ロ朝首脳会談は2011年8月、メドベージェフ大統領(当時)と故金正日総書記が行って以来、約8年ぶり。

 北朝鮮国営メディアは25日、正恩氏がウラジオストクに到着したことを報道。現地は「熱烈な歓迎の雰囲気に包まれた」と伝えた。一方、ロシアメディアによると、正恩氏は会談後の翌26日は視察などに充て、27日まで滞在するとみられる。