米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後、記者会見するパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長=1日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は1日、金融政策を議論する連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を年2.25~2.50%に据え置くことを全会一致で決定した。トランプ大統領は利下げへ圧力を強めているが、FRBは必要性を否定。景気情勢を「忍耐強く」見守る姿勢を維持した。

 FRBは声明で、景気の現状を「底堅く拡大」と判断。これまでは「成長が減速した」としていたが、1~3月期の経済成長率が3.2%と高い伸びとなったことなどを踏まえて景気判断を上方修正した。昨年末の世界的な株安を受けて高まっていた景気後退の懸念が和らいだとの認識を示した。