【ワシントン時事】ペンス米副大統領は3日、米CNBCテレビのインタビューで、景気過熱の兆候を示すインフレ加速が見当たらないとして「利下げを検討すべき時だ」と明言、中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)に圧力をかけた。トランプ大統領も利下げや量的金融緩和を迫っており、FRBの金融政策運営に対する政権の露骨な口先介入が相次いでいる。

 ペンス氏は4月の失業率が49年4カ月ぶりの低水準になったことなどを挙げ、「米景気は盛り上がっている」と強調。一方で「(高)インフレはどこにも起きていない」と主張し、利下げによりさらに成長を押し上げて雇用を増やすことが重要だと訴えた。