ジョンソン前英外相=3月19日、ロンドン(AFP時事)

 【ロンドン時事】メイ英首相の辞意表明を受け、与党・保守党では次期首相レースが本格化した。6月から始まる党首選は欧州連合(EU)離脱を最大の争点として、最有力候補と目されるボリス・ジョンソン前外相を軸に展開されそうだ。7月下旬にも新党首が選出される見通し。

ハント英外相=23日、ロンドン(EPA時事)

 ジョンソン氏は24日、訪問先のスイスで党首選出馬を宣言。「英国は10月31日にEUから離脱する。合意があろうとなかろうとだ」と述べ、何の取り決めもないままの「合意なき離脱」も辞さない姿勢を鮮明にした。

マクベイ前英雇用・年金相=2018年10月、中部バーミンガム(AFP時事)

 ジョンソン氏は2016年の国民投票で離脱派を勝利に導いた立役者。メイ首相が統率に手を焼いた強硬離脱派の筆頭格ジェーコブ・リースモグ下院議員は「彼は政治に対する興奮をつくりだすことができる」と早々に支持を表明した。

スチュワート英国際開発相=21日、ロンドン(AFP時事)

 保守党の党首選は2段階で行われる。まず下院議員の投票で、最下位が脱落していく形で候補者を2人に絞る。その上で、全国の党員による決選投票で最終的に決める。知名度の高いジョンソン氏は決選投票では優位に立ちそうだが、議員投票を勝ち抜けるかが焦点となる。

ジャビド英内相=14日、ロンドン(AFP時事)

 ハント外相も出馬を表明した。マクベイ前雇用・年金相やスチュワート国際開発相は既に表明済みで、さらにジャビド内相、レッドソム前下院院内総務、ラッド雇用・年金相、ゴーブ環境相、ラーブ前EU離脱担当相らの名前も挙がっている。立候補者は10人を優に超えそうだ。

レッドソム前英下院院内総務=3月26日、ロンドン(EPA時事)

 英ブックメーカー(賭け屋)大手によると、次の党首を当てる賭けではジョンソン氏の人気が独走状態。ラーブ氏がそれを追う展開となっている。