【カイロ時事】イランで米国のスパイ容疑で拘束され、禁錮10年の有罪判決を受けて収監されていたレバノン人男性が11日、釈放された。イランが米国との対立を続ける中、緊張緩和に向けた対米アピールの一環との臆測も出ている。

 男性は米国の永住権を保持する情報技術の専門家。2015年に会議参加のためイランの首都テヘランを訪れた際に拘束され、翌16年に禁錮刑と多額の罰金を命じられた。イランは男性について「米国の軍や情報機関とつながりが深い」と主張していた。