18日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が小幅に下落。来週の20カ国・地域(G20)首脳会議(大阪サミット)で中国の習近平国家主席と会談すると、トランプ米大統領が計画を明らかにしたことを受けて、貿易戦争を巡る懸念が和らいだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)は19日に政策決定を発表する。ハト派色を強めるとの見方が市場で広がっている。
- ニューヨーク時間午後4時35分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%下落。一時は0.2%下げた一方で、0.1%上昇する場面も
- ドルは主要10通貨に対して高安まちまち。主要10通貨ではニュージーランド・ドルと豪ドルの上昇が目立った
- トランプ氏は習主席と「とても良い」電話会談ができたと明らかにし、G20で同主席と「時間をかけて会談する」意向を示した。首脳会談に先立ち、事務レベルの通商協議が開かれる
- 新興国市場のほか、株式と商品相場が上昇。米国債利回りは下げ幅を縮小。見通しが改善しない場合は「追加の刺激策が必要になるだろう」とのドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁発言に反応し、米10年債利回りは一時2017年以来の水準に低下していた
- ホワイトハウスは2月に、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長を降格させることの適法性を模索していたと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした
- 市場は今週のイングランド銀行(英中銀)や日本銀行の政策決定にも引き続き注目
- ドルは対ユーロで0.2%高の1ユーロ=1.1194ドル
- ドルは対円では0.1%安の1ドル=108円44銭。山形県沖を震源とする地震が発生したと伝わると、一時108円06銭まで下げる場面も
欧州時間の取引
ユーロが対ドルで1.12ドルを割り込んだ。ECBのドラギ総裁が利下げは政策手段の一部であると述べたことを受け、ECBによる年末までの0.1ポイント利下げが市場で織り込まれた。
原題:Dollar Slides on Trade Talks as Fed Decision Looms: Inside G-10(抜粋)