米朝首脳会談

アメリカのトランプ大統領が韓国を訪問するのを前に、アメリカで北朝鮮との交渉を担当するビーガン特別代表が今週、韓国を訪れることになり、今後の北朝鮮への対応について韓国側とすりあわせを行うものとみられます。

アメリカ国務省は24日、ビーガン特別代表が今月27日から30日までソウルを訪れると明らかにしました。ビーガン氏は、トランプ大統領がG20大阪サミットのあと29日から韓国を訪問するのを前に、韓国の当局者と協議を行うということです。協議では、トランプ大統領が、ムン・ジェイン(文在寅)大統領との首脳会談で話し合う今後の北朝鮮への対応についてすり合わせを行うものとみられます。

アメリカと北朝鮮との協議は停滞していますが、今月トランプ大統領が送った親書を北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が「興味深い内容だ」などと評価したことから、アメリカでは協議の再開につながると期待する声が出ています。

ビーガン氏は先週行った講演で「協議の進展には柔軟なアプローチが必要だと米朝双方がわかっている」と述べ、北朝鮮に協議の再開を呼びかけています。ワシントンの外交筋の間では、ビーガン氏が北朝鮮高官との接触の可能性を探っているという見方もあり、その動向も注目されています。