• 「米国が攻撃されても日本にはわれわれを助ける必要がない」
  • トランプ氏、日米安保は片務的な取り決めとの認識示す

トランプ米大統領は、日本との安全保障条約は片務的な取り決めであり、変更する必要があるとの認識を示した。第二次世界大戦後に締結された同条約は、日本が攻撃された場合に米国が防衛することを約束している。

トランプ氏は26日、FOXビジネス・ネットワークのインタビューで「日本が攻撃されれば、米国は第三次世界大戦に参戦し、米国民の命を懸けて日本を守る。いかなる犠牲を払ってもわれわれは戦う」とした上で、「だが米国が攻撃されても、日本にはわれわれを助ける必要がない。ソニー製のテレビで見るだけだ」と述べた。

ブルームバーグは25日、事情に詳しい関係者3人の話として、トランプ氏が日米安保について、日本が攻撃されれば米国が援助することを約束しているが、米国が攻撃された場合に日本の自衛隊が支援することは義務付けられていないことから、あまりにも一方的だと感じていると報じていた。旧条約から数えて60年余り前に調印された安保条約は、第二次世界大戦後の日米同盟の基盤となっている。

原題:Postwar Japan Defense Pact Is Costly Deal for U.S., Trump Says(抜粋)