米供給管理協会(ISM)が1日発表した7月の製造業総合景況指数は、約3年ぶりの低水準に落ち込んだ。生産拡大ペースの鈍化や海外市場の不安定さが影響した。

キーポイント
・7月のISM製造業総合景況指数は51.2
 ・ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は52
 ・6月は51.7
 ・同指数は50を上回ると、製造業活動の拡大を示す
・生産と雇用、仕入価格がいずれも低下

ISM製造業総合景況指数

インサイト

  • 製造業総合景況指数は4カ月連続で低下。製造業はこのところ、世界各地で弱さが示されている
  • 生産の指数は過去4カ月で3回目の低下。これが影響して雇用の指数は2016年11月以来の低水準となった
  • 輸出は16年2月以来の低い水準に落ち込んだ

詳細

  • IHSマークイットが1日発表した製造業購買担当者指数(PMI)改定値は50.4。速報値(50.0)から上方修正されてもなお、拡大と縮小の境目である50に近い
  • 7月のISM製造業総合景況指数では、仕入価格が2カ月連続で低下。需要が世界的に低調な中、投入コストが低下しつつあることが示唆された
  • 受注残は前月比4.3ポイント低下の43.1

 統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Factory Gauge Sinks to Lowest Since ’16 as Exports Drop (1)(抜粋)