【ニューヨーク時事】トランプ米政権が自動車の排ガス規制緩和策の一環としてカリフォルニア州独自の燃費基準設定権限を取り消すと表明したことに対し、同州など23州は20日、権限の維持を求めてワシントンの連邦地裁に提訴した。法廷闘争が長引けば、基準の採用をめぐり自動車メーカーの間で混乱が生じそうだ。

 米運輸省と環境保護局(EPA)は19日、全米一律の排ガス基準を導入すると発表。環境保護を重視するオバマ前政権下で制定された基準を大幅に緩和するとともに、温暖化対策に積極的なカリフォルニア州に与えられた権限を取り消す方針を示した。

 訴訟には23州のほか、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルスの3都市も参加している。