[ニューヨーク 7日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場ではドル指数が小幅高。今週予定されている米中通商協議待ちとなっている。
ブルームバーグは6日、中国が米中通商協議を控え、協議を求める議題の範囲を大幅に狭めていると報じたことを受け、全体的なリスク選好度は低かった。
米中通商協議は今週10─11日に再開され、劉鶴・中国副首相がムニューシン米財務長官およびライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とワシントンで会談する。
スコシアバンク(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は、ブルームバーグの報道を受け「きょうの全体的な地合いは再び軟化した」と述べた。
ドル指数.DXYは0.17%高の98.979。
FOXビジネスの記者が、中国商務省は通商協議で米国と合意する用意があると明らかにしたと投稿したことを受け、ドルが対円で強含み、0.36%高の107.32円となった。
一方で貿易戦争を巡る懸念のくすぶりが貿易面の影響を受けやすい通貨の重しとなり、豪ドルは対米ドルで0.56%下落した。
MAFグローバルフォレックス(フランクフルト)のストラテジスト、マーク・アンドレ・フォンゲルン氏は「米中通商合意が近づいているようにはみえない」と指摘。9日公表予定の9月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長やFOMCメンバーがより大幅な金融緩和策の検討を強めている可能性がある。そうなれば安全通貨への買いが続き、ドルは一時的に弱含むだろう」と述べた。
ドルは前週初めに対ユーロで28カ月ぶりの高値を付けたが、この日のユーロはほぼ横ばいだった。 ポンドは対ドルで0.3%安。英国と欧州連合(EU)が離脱合意に近づいていないとの懸念が高まった。
ドル/円
NY終値 107.28/107.31
始値 106.88
高値 107.45
安値 106.81
ユーロ/ドル
NY終値 1.0970/1.0972
始値 1.0978
高値 1.1000
安値 1.0970