シリア内戦

シリア北部でのトルコの軍事作戦をめぐり、クルド人勢力はトルコの要求に応じて国境地帯から撤退すると表明しました。ただ撤退するのは軍事部門だけで実効支配のための機関は残すとしており事態の収束につながるか注目されます。

トルコはテロ組織とみなすクルド人勢力を国境地帯から排除するとしてシリア北部で軍事作戦に乗り出しましたが、今月22日、ロシアなどが働きかけてクルド人勢力を国境地帯から撤退させることを条件に軍事作戦を停止しました。

撤退の期限は日本時間の30日午前0時で、クルド人勢力はこれまで態度を明らかにしていませんでしたが、27日、クルド人勢力主体の部隊「シリア民主軍」の総司令部が声明を出し、国境地帯から撤退すると表明しました。

地元のテレビ局はクルド人勢力の戦闘員や武器などを乗せた数十台の車が、ロシア軍が見守るなか、シリア北東部の国境近くの町、アムダから撤退する様子を伝えています。

ただクルド人勢力は撤退するのは軍事部門だけで、実効支配のための機関は残すとしていてトルコが撤退が行われたと判断し、事態の収束につながるのか注目されます。