• 中国は長期的な貿易合意の実現に疑念か、米個人消費やシカゴ製造業 
  • 米下院可決で弾劾調査の審問公開へ、オプジーボ米売上高、4中総会 

新たな場所は近く発表される」。トランプ大統領は米中通商協議の「第1段階」合意に署名するための新たな場所を探す作業に両国が取り組んでいることを明らかにしました。ただ、この日の米国株は下落。米国との包括的かつ長期的な貿易合意に達することが可能かどうかを中国の当局者らは懸念しているとの報道が一因でした。両国の協議はやはり一筋縄ではいかないとの声も市場関係者から聞かれました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

懸念拭えず

米中両国は「第1段階」の貿易合意調印に近づいているが、中国は最重要問題で譲歩する意向はないと、事情に詳しい関係者が述べた。当局者らはトランプ大統領の衝動的な性格、および部分的な協定ですら同大統領が合意内容を撤回するリスクを依然として懸念しており、米国との包括的・長期的な貿易合意に達することが可能かどうかに疑念を抱いているという。

警戒信号

米経済指標では、9月の米個人消費が市場予想を下回った一方、週間の新規失業保険申請件数は予想を上回る増加となった。米金融当局が利下げの休止を示唆する中、経済にやや警戒すべき兆候が示された。シカゴ製造業景況指数は2009年以降で2番目に低い水準に低下。ブルームバーグ消費者信頼感指数は1週間での下げがここ8年余りで最大となった。

公開へ

米連邦議会の下院は、トランプ大統領の弾劾調査プロセスの条件を定める決議案を賛成232、反対196で可決した。採決はほぼ党派に沿った結果となった。トランプ氏が個人的な政治的利益のためにウクライナ政府に調査を行うよう圧力をかけたとして、民主党は職権乱用を主張している。弾劾調査はすでに始まっているが、決議案の可決により審問は公開されることになる。

競争激化で

米製薬会社ブリストル・マイヤーズスクイブの7-9月(第3四半期)決算では、成長のけん引役であるがん免疫治療薬「オプジーボ」の米国売上高が5%減と、予想外に低調だった。競合する米メルクの治療薬「キートルーダ」との競争激化のあおりを受けた。米国外でのオプジーボの売り上げは好調で、全世界では1%増。

重要会議が閉幕

中国共産党にとって今年最も重要な会議、第19期中央委員会第4回総会(4中総会)は、国内外でリスクが増大しつつあるとの警告を盛り込んだコミュニケを発表して閉幕した。「国内外でリスクと試練が著しく増大し、複雑さを深めている状況」を前に、党は「社会主義の偉大な旗を高く掲げる」とコミュニケはうたった。香港については憲法および基本法に基づいて「厳しく」統治するとした。

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