[ワシントン 18日 ロイター] – トランプ米政権は18日、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する米国製品の禁輸措置の猶予期間を再び90日間延長した。 

米商務省は5月に安全保障上の理由で、米政府の許可なく米企業から部品などを購入することを禁止する「エンティティーリスト」にファーフェイを追加。その後、地方のネットワーク事業者などファーウェイの顧客への影響を考慮し、同社が一部米国製品を購入することを認めた。

ロス商務長官は声明で「一時的な延長により地方へのサービス継続が可能になる」とし、「米国の革新的な技術が米国の国家安全を脅かす者の手に落ちないよう、商務省は技術の輸出を厳格に監視し続ける」とした。 

米企業の間からファーウェイに部品を販売できるよう個別に許可を認定するよう要請が出ているが、商務省はこの件に関する決定は発表しなかった。 

ファーウェイは同日、禁輸猶予期間の延長は「いずれにせよファーウェイの事業に実質的な影響はない。今回の決定はファーウェイが引き続き不当に扱われているという事実を変えるものではない」と指摘。「ファーウェイをエンティティーリストに追加するという判断により、ファーウェイよりも米国の方が多くの痛手を被っており、ファーウェイと取引している米企業に大きな経済的損害を与えている」とした。