• ゴールドマンやグーグルで経歴を積んだアドバイザーを起用
  • イエレン氏のようなFRB議長を選任する可能性高い-アナリスト

米大統領選挙に向けた民主党の候補者指名争いで頭角を現してきたピート・ブティジェッジ氏は、政策運営における現実主義的なアプローチと「資本主義の長所に対する理解」が金融市場で好意的に受け止められるだろうと、カウエンは分析している。アイオワ州で支持率トップに躍進したブティジェッジ氏は、20日夜にテレビ討論会に臨む。

インディアナ州サウスベンドの市長である同氏は、民主党候補の中では金融株と住宅株にとって比較的好ましい候補の1人になるだろうと、カウエンのアナリスト、ジャレット・ サイバーグ氏はリポートで指摘した。「党派間のつばぜりあいより、問題を解決する経験」を持つブティジェッジ氏は、「他の民主党候補が提唱する急進的な政策」を支持しないと、サイバーグ氏は説明した。

ブティジェッジ氏はまだ、金融業界に対する見解を具体的に数多く語ってはいないものの、「ハーバードとオックスフォードで教育を受け、マッキンゼーで戦後の経済安定化という課題に取り組んだ」経験をサイバーグ氏は挙げた。

ブティジェッジ氏はまた、自分を「民主主義的な資本主義者」と呼び、ビジネスの経験を強みとしている。ゴールドマン・サックスやグーグルでの職歴があるソナル・シャー氏を政策アドバイザーに起用していることも挙げ、シャー氏もまた「進歩的な現実主義者」のようだとサイバーグ氏は評価した。

米連邦準備制度理事会(FRB)議長にはジャネット・イエレン氏のような人物を選ぶだろうと、サイバーグ氏は予想。「短期的な政治的利益より長期的な経済的利益を重視することを許された、独立した中央銀行の重要性」をブティジェッジ氏は理解しているようだと解説した。現代貨幣理論(MMT)を支持する人材は選ばないだろうと、サイバーグ氏は続けた。

原題:Markets May Welcome Capitalism-Friendly Buttigieg, Cowen Says(抜粋)