WMO=世界気象機関は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスの世界の平均濃度が去年、いずれも観測史上、最も高い数値を更新したと発表し、このままでは次世代がより深刻な気候変動の影響を受けることになると警鐘を鳴らしました。
これは、来月2日から地球温暖化対策について話し合う国連の会議、「COP25」がスペインで始まるのを前に、国連の専門機関であるWMOが25日、スイスのジュネーブで発表しました。
それによりますと、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの1つ、二酸化炭素の平均濃度は去年、407.8ppmとなり、統計を取り始めてから最も高い数値になったということです。
さらに、メタンは1869ppb、一酸化二窒素は331.1ppbと、いずれも最も高い数値を更新しました。
WMOのターラス事務局長は「このまま平均濃度が上昇し続ければ、次世代は気温のさらなる上昇や水不足、それに海面上昇など、より深刻な気候変動の影響を受けることになる」と警鐘を鳴らしました。
WMOの今回の発表内容は、COP25の議論でも取り上げられる予定です。