[北京 25日 ロイター] – 中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報は25日、米中通商交渉について「第1段階」の合意が非常に近いと報じた。 

中国は「第2段階」「第3段階」の合意に向けた協議継続にも引き続きコミットしているという。 

中国政府に近い専門家の話としてツイッターで報じた。 

環球時報によると、米中交渉に詳しい政府系シンクタンクの中国社会科学院の専門家、Gao Lingyun氏は「双方が基本的に第1段階の合意で幅広い合意に達している」と指摘。両国政府が関税の撤回で合意しているものの、撤廃の詳細な規模では一致できていないと語った。 

ホワイトハウスに近い関係者などは先週、米中通商協議の「第1段階」の合意が来年にずれ込む可能性があると述べていた。 

中国外務省報道官は25日の定例会見で、環球時報の報道についてコメントを控えたが、米国が平等と相互尊重の原則に基づいて中国と交渉することを期待すると改めて表明した。 

米中両政府の当局者や議員、通商専門家などによると、両国による第1段階の合意とりまとめが難航している中、第2段階の合意が実現する可能性が低下している。 

オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は23日、年末までに中国と第1段階の通商合意に達する可能性は依然としてあるとの認識を示した。その上で、香港情勢などを巡り中国の動きをけん制したが、暴力行為なしに選挙が実施されれば「良い兆候」になると述べた。