[ワシントン 18日 ロイター] – 米下院本会議で18日に行われたトランプ大統領の弾劾訴追決議案の採決では、3人の民主党議員が、説得力に欠けるとして2つの弾劾条項の両方もしくは一方に反対票を投じた。 

18日の採決は、2016年大統領選でトランプ氏支持が優勢となった選挙区から選出された民主党下院議員31人にとって、政治的な試練となった。弾劾に賛成すれば、有権者の反発を受ける可能性があると共和党議員が警告していたためだ。 

しかし、実際の造反は31人中3人にとどまった。 

その1人であるミネソタ州のコリン・ピーターソン議員は前週末、トランプ氏は「犯罪を犯していない」との見方を示していた。同州の公共ラジオ局によると、同議員は、自身の選挙区の大半の有権者はトランプ氏が民主党の政敵に関する調査を求めてウクライナへの軍事支援を保留した疑惑を気にかけていないと述べた。 

ニュージャージー州のジェフ・バン・ドリュー議員も弾劾に反対票を投じ、採決後に記者団に対し、民主党を離党するかどうか数日中に明らかにする考えを示した。また、弾劾訴追は20年大統領選でのトランプ氏再選の可能性を高めるだけだと述べた。 

メーン州のジャレド・ゴールデン議員は、2つの弾劾条項のうち「権力乱用」に賛成、「議会妨害」に反対した。 

一方、来年の大統領選の民主党候補者指名争いに名乗りを上げているハワイ州のトゥルシー・ギャバード下院議員は2つの弾劾条項について、賛成でも反対でもない「出席(present)」票を投じた。 

同氏はこれについて、トランプ大統領による不正はあったと思うが、民主党のみが支持する動きに賛成したくなかったと説明した。