去年11月に家庭が消費に使ったお金は、エアコンや洋服への支出が減ったことなどから前の年の同じ月を2%下回り、消費税率が引き上げられた去年10月以降、減少が続いています。
総務省が発表した家計調査によりますと、去年11月に1人暮らしを除く世帯が消費に使った金額は、1世帯当たり27万8765円でした。
金額は、物価の変動による影響を除いた実質で前の年の同じ月を2%下回り、消費税率が10%に引き上げられた去年10月以降、2か月連続の減少となりました。
ただ、前回6年前に消費税率が8%に引き上げられた際、同じ時期に8%減少していたのと比べると、減少幅は小さくなっています。
去年11月は、増税による駆け込み需要の反動で、エアコンのほかソファーなどの応接セットへの支出が減少しました。
また、スーツや女性用のコートといった洋服への支出も減少し、駆け込み需要の反動に加え、比較的気温が高かったことも影響したとみられます。
一方で、軽減税率が適用された弁当用のすしなど調理食品への支出は増加しました。
総務省は「増税による反動減の影響は一部に残っているが、持ち直しの動きも出てきていて、今後の消費の動向を注視したい」と話しています。