広告大手の電通は25日、東京・汐留の本社ビルに勤務する全従業員約5千人を対象に26日から当面の間、原則として在宅でのテレワークに切り替えると発表した。本社ビルに勤務する50代の男性社員が24日、新型コロナウイルスの感染検査で陽性と確認されたのを受けた措置。事態が収まるまで続ける予定で、この間は健康状態の報告を対象の社員に義務づけるという。

 電通によると、本社勤務の4人が男性社員の濃厚接触者と保健所から認定され、男性社員が働いていたフロアを消毒するよう指示を受けた。このフロア全体を25日に閉鎖。このフロアで働く全社員はすでに25日からテレワークに移行し、取引先への訪問を禁止している。男性社員は重篤な状態ではないという。濃厚接触者などには自宅待機を命じている。(長橋亮文)