• 失業給付で変更求める一部共和党議員とサンダース氏が対立
  • 共和党議員が要求取り下げなければ採決阻止とサンダース氏

新型コロナウイルス対策として、ホワイトハウスと議会上院の民主、共和両党が合意に達した2兆ドル(約222兆円)規模の包括的景気刺激法案は、失業給付に関する対立により上院採決が遅れる可能性が生じている。

  一部共和党議員が低賃金労働者の失業給付拡充に関する条項の変更を求めたのに対し、民主党大統領候補の1人であるサンダース上院議員は25日のツイッター投稿で、こうした変更が行われるようであれば、法案を阻止する用意を表明した。

  共和党議員の一部は、レイオフの対象となった労働者が従来の賃金を上回る失業給付を受け取らないよう給付水準に上限を設けるよう求めた。上限を設定しなければ、経営者にレイオフを促し、米経済に打撃になるとしている。

  サンダース氏はこれに対し、共和党議員らが要求を取り下げなければ、企業助成資金の監督強化などを主張して法案採決を阻止すると警告した。

原題:Stimulus Vote Timing in Doubt Amid Dispute Over Unemployment Aid(抜粋)