• 中国はウイルス影響を過少報告と米当局、新生Tモバイル大型起債へ
  • サウジは圧力に増産で抵抗、薬品入手困難、米失業は小規模企業集中
A passerby with a face mask walks past a stock board in Tokyo's Nihonbashi district. 
A passerby with a face mask walks past a stock board in Tokyo’s Nihonbashi district.  Photographer: Viola Kam/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

およそ2500個の骨つぼを積んで武漢の葬儀場に乗り付けた大型トラック。この写真が中国のソーシャルメディアで話題になり始めたのは、先週のことです。新型コロナウイルス感染(COVID19)で亡くなった人の遺骨受取所に指定された葬儀場の一つには、連日こうしたトラックから大量の骨つぼが搬入されていたと中国メディアの財新は報じています。中国の公式発表では、2548人が武漢で亡くなっています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

機密リポート

中国はこれまで、新型コロナの感染例と死亡者数をいずれも意図的に過少報告し、流行の広がり度合いを隠ぺいしていたと米情報当局が結論付け、ホワイトハウスに機密報告を先週提出した。米当局者3人が明らかにした。

早速の起債

米携帯電話事業会社のTモバイルUSは、同業スプリントとの合併を完了した。ティッカーは「TMUS」で変わらず、ナスダック市場で取引されている。スプリントはニューヨーク証券取引所での上場が廃止される。TモバイルUSは起債の準備を進めており、今年の社債発行としては最大規模となりそうだ。

「停戦」遠のく

世界最大の産油国、サウジアラビアは原油供給を過去最高の日量1200万バレル超に拡大して、4月をスタートした。ロシアとの原油価格戦争で手を緩めるようトランプ米大統領が圧力をかけたが、屈する兆しを全く見せず、挑戦的な態度を誇示した。一方で、ロシアは幾分か柔軟な姿勢を示したという。

患者置き去り

新型コロナの治療薬に有望だと、トランプ大統領が公に売り込んだヒドロキシクロロキンが不足している。関節リウマチやループスなどの患者の中には、新型コロナ流行前から頼ってきたこの薬品を入手できなくなった人たちがいる。ヒドロキシクロロキンと、その類薬で副作用が強いクロロキンがCOVID19の治療に効果があると断定した研究結果は存在しない。

ここでも格差

3月の米民間雇用者数は、2017年以降で初めて減少。小規模企業による事業活動停止の動きが広がり、雇用者に影響が及び始めた状況が示された。今回の統計は3月前半の民間雇用状況を映しており、同月後半に見られたより大きな人員削減の動きは含んでいない。小規模企業の雇用は9万人減と、2009年4月に匹敵する大幅な減少数。一方で大企業は5万6000人増。

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