新型コロナウイルス

国債や借入金などを合わせたいわゆる「国の借金」は、ことし3月末の時点で1114兆円余りとなり、過去最大を更新しました。

財務省によりますと、国債と借入金、政府短期証券を合わせた政府の債務、いわゆる「国の借金」は3月末の時点で1114兆5400億円となりました。

1年前よりも11兆1856億円増えて、4年連続で過去最大を更新しました。

高齢化で医療や介護、年金などの社会保障費が急激に増える中で、税収などで賄えない分を新たな借金にあたる国債の発行で補っているためです。

内訳は、国債が987兆5886億円、短期的な資金繰りのために発行する政府短期証券が74兆4188億円、借入金が52兆5325億円となっています。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて編成された今年度の補正予算では、25兆円余りの歳出の財源をすべて国債の発行に頼っています。

今後、経済対策にさらに財政出動が必要になることが予想され、国の財政は一層、厳しい状況になりそうです。