[ボストン 20日 ロイター] – 米当局は20日、日産自動車(7201.T)前会長のカルロス・ゴーン被告の逃亡を手助けした容疑で2人を逮捕した。 

マサチューセッツ州の検察当局によると、逮捕されたのは米陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員、マイケル・テイラー容疑者(59)とマイケル容疑者の息子、ピーター・テイラー容疑者(27)で、東京地検が犯人隠避と入管難民法違反ほう助の容疑で逮捕状を取っていた。 

2人はこの日、ビデオ会議を通じて出廷する予定。 

拘束は日本側の要請に基づくもので、米司法省は今月6日に逮捕状を受け取っていた。 

米司法当局は判事に提出した文書で、ゴーン被告が大型の箱に隠れてプライベートジェット機で日本から逃亡した様子などを詳細に記述。「マイケル・テイラー容疑者が日本で訴追された罪は、大規模な逃亡計画を立てる能力や拘束条件をあからさまに軽視する姿勢を証明している」と指摘した。 

ゴーン被告逃亡を巡っては、トルコ当局も今月、逃亡に関与した操縦士など7人を起訴した。ゴーン被告はイスタンブールを経由してレバノンに入国した。