[ジュネーブ 10日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)の疫学者マリア・バン・ケルコフ氏は10日、新型コロナウイルスの感染経路について、空気中を漂う微粒子「エアロゾル」を介した感染は従来から懸念されているとしながらも、飛沫感染が最も一般的な感染経路と考えられるとの認識を示した。 

ケルコフ氏は「飛沫がエアロゾル化し、空気中により長く漂うことが可能なことは知られており、われわれはエアロゾル感染について初めから懸念している」と述べた。 

WHOは9日、新型コロナ感染の新たなガイドラインを公表し、エアロゾル感染に関する報告を一部認めた。ただ、空気感染の可能性を確認するまでには至らなかった。