香港の著名な民主活動家、周庭(英語名アグネス・チョウ)氏(23)が香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で香港警察に逮捕された10日夜から、ツイッターでは「#FreeAgnes」のハッシュタグを付けて逮捕に抗議する書き込みが数多く寄せられている。また、インターネットでは周氏が自宅から連行される様子が生配信され、現在も動画や写真が拡散されている。

 今年5月に周氏にリモートでインタビューしたジャーナリストの堀潤さんは、当時の動画とともに「日本の未来を想い、声をあげることの大切さを語ってくれた。今度は私たちが周さんのために、そして香港で声を上げ続けてきた人たちのために立ち上がるべき」と書き込んでいる。

 映画監督の白石和彌さんは「民主化を訴えるだけで逮捕。戦前の日本と同じ。大好きな香港から自由が失われてしまった」。作家の乙武洋匡さんは「いま私たちにできることは抗議の声を上げること。みなさん、ぜひ傍観者となることなく、このニュースと向き合ってください」と、それぞれハッシュタグとともに発信している。【油井雅和】